日本茶の魅力を もっともっと多くの人に ─ 公益社団法人日本茶業中央会は日本の茶および茶文化振興のための団体です。
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令和4年度茶業功績者選定のお知らせ
(公社)日本茶業中央会は、令和4年度 茶業功績者ならびに令和4年度 茶業功績者(Next Generation 大賞)を決定いたしました。
●令和4年度茶業功績者
氏 名 | 小牧修二 |
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茶業団体等役職 及び職歴 |
元(一社)鹿児島県茶生産協会副会長 元日置地区茶業振興会副会長 元南薩地区茶業振興会副会長 元南さつま市茶業振興会会長 |
業績概要等 | ・農地集積や茶工場の法人化による効率的経営、インターネット取引に先駆けて取組むなど模範として地域の茶業振興を牽引 ・19年に渡り、県茶生産協会副会長等として鹿児島県茶の生産躍進の大きな原動力として力を発揮 ・設立時から南さつま市茶業振興会会長として、安心・安全で高品質なお茶づくりを目指し、地域全体で「かごしまの農林水産物認証」を取得する等地域及び県の茶業振興に大きく寄与 |
氏 名 | 堀井 長太郎 |
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茶業団体等役職 及び職歴 |
(公社)日本茶業中央会理事 (公社)京都府茶業会議所会頭 前全国茶商工業協同組合連合会副理事長 前京都府茶協同組合理事長(現理事) 元(一社)京都府茶取引安定基金協会理事長 |
業績概要等 | 京都府茶協同組合の役員として、長きに亘り、事業計画、事業運営に指導力を発揮 ・「宇治茶」関連の伝統ある名称の商標登録や運用規定の作成等、宇治茶ブランドの保護や育成に尽力、組合新冷蔵庫の建設等、事業拡大にも適切な運営・指導を実施 ・京都府茶取引安定基金協会理事長として茶市場との取引調整や保証強化に尽力、また、京都府茶業会議所会頭として府内茶業団体との連携や後継者育成、適正茶生産の指導等に尽力 |
氏 名 | 小泉豊 |
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茶業団体等役職 及び職歴 |
元日本茶業技術協会専務理事 元静岡県農業振興基金協会事務局長 元静岡県農林技術研究所茶業研究センター長 |
業績概要等 | ・静岡県職員として 茶の試験研究を中心に、教育、行政、普及指導を通じて一貫して茶業振興に尽力 ・試験研究においては、茶再製工場における作業環境改善、低カフェイン茶・粉末茶等の新製品開発、グループインタビュー等の手法を用いた茶新製品コンセプトの開発等の成果を上げた ・施肥改善、手再製等、様々な講習会やワークショップを企画、実施するなど若い後継者の育成や普及指導員の育成に尽力 ・茶業技術協会の役員として、全国の茶業研究を精力的に推進、茶業技術の発展・改善、茶業技術の研鑽と情報交換に大きな役割 |
氏 名 | 山本晃一郎 |
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茶業団体等役職 及び職歴 |
京都やましろ農業協同組合監事 京都府茶生産協議会理事 京都府茶業会議所理事 元宇治市茶生産組合組合長 |
業績概要等 | 京都やましろ農業協同組合において、監事業務だけに留まらず、広く茶業組織の育成強化並びに茶業後継者の育成、産地茶業の生産振興に貢献 ・京都府茶生産協議会理事として、多年にわたり協議会組織の育成強化と事業の発展に貢献 ・後継者の育成に熱心で、宇治市農協青年部時代に後継者のネットワークづくりに貢献したほか、技術を地域の後継者に惜しみなく伝えるとともに、農大生の研修も積極的に受け入れ ・早くから6次化にも積極的に取り組み、宇治品種の「本ず」抹茶を使ったアイスクリームを開発、町屋を活かした自宅店舗において販売 |
氏 名 | 田中敏弘 |
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茶業団体等役職 及び職歴 |
元鹿児島県農業開発総合センター茶業部栽培研究室長 元鹿児島県農業開発総合センター大隅分場長 元鹿児島県農業開発総合センター茶業部長 元鹿児島県経済農業協同組合連合会茶事業部技術主幹 |
業績概要等 | ・鹿児島県職員として 茶の試験研究を中心に、行政、普及、後継者育成等において一貫して茶業振興に尽力 ・試験研究においては、摘採後の2回整せん枝技術や品種別の最終摘採時期、秋冬期防霜技術、チャ芽に凍霜害がでない温度域で氷温を自動制御する節水型防霜法の開発など良質茶生産に向けた研究や気象災害対策に関する新技術の開発・普及など多くの業績を残し、国内の茶業者の経営安定に貢献 ・県退職後も鹿児島県経済連茶業部の技術主幹として、若手人材の育成や良質茶生産に向けた技術指導等に努めた |
●令和4年度茶業功績者(Next Generation 大賞)
氏 名 | 愛媛県立西条農業高等学校「石鎚黒茶SELプロジェクト」 |
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業績概要 | ・生産者の減少に伴う製造技術の消滅が危惧される状況に危機感を抱いた同校生徒が伝統文化継承のための「石鎚黒茶SELプロジェクト」を立ち上げ。 ・生産性の向上、消費拡大、普及・伝承を柱とするアクションプランを設定、以下の様々な活動を実施 @製造技術の取得、生産団体と協力して挿し木苗の生産、労働力の提供。 A専門学校と石鎚黒茶パウンドケーキなどのスイーツを共同開発、地域イベントで販売、ドライフルーツを入れた黒茶の現代風アレンジを考案、商品化を目指し試飲会等を開催、観光農園と石鎚黒茶ストロベリーティーの開発・販売など黒茶を使った様々な商品開発による消費拡大を推進 B地域や行政との連携のため、県、市、JAに対して研究報告や取組の提言、黒茶の成分や健康機能性の周知、地域イベントでの販売促進活動を実施 ・これらの取組を様々なコンテストで発表、様々な賞を受賞している。 |
受 賞 歴 | 社会共創コンテスト2019地域課題部門奨励賞 第2回高校生による歴史PRグランプリ最優秀賞 第16回地域の伝承文化に学ぶコンテスト優秀賞 第6回高校生科学教育大賞奨励賞 ほかを受賞 |
参考:石鎚黒茶とは、愛媛県西条市小松町石鎚地区に古くから伝わるお茶で、日本に4つしかない後発酵茶(茶葉を加熱した後に微生物により発酵させたお茶)の一つ。石鎚黒茶は、糸状菌により好気発酵させた後、乳酸菌により嫌気発酵を行う二段発酵茶でもある。