2019年1〜12月 日本茶輸出実績について
先日、財務省から2019年度の輸出統計が発表された。
政府が目標とする、「2019年度農林水産物輸出1兆円」の内、「日本茶」については150億円が目標であったが、昨年、輸出金額153億円とこれを達成し、最終年度の2019年を迎えたが、誠に残念ながら目標のみならず、前年実績を下回結果で終了した。台湾、アセアン諸国への輸出が増加した半面、全体の4割を占める対米輸出が落ち込んだこと、主要先である香港の混乱による商流停滞による減少、EU域へのディストリビューターであるドイツの低迷、等々が要因であるが、現状、各国での減少原因は推測の域を出ない。
一方、輸出に占める「粉末状」茶は、数量で43%と半分を割るものの、金額では61%を占めるまでになっている。特に、米国、アセアン諸国での増加が顕著であり、新たな茶の需要が生まれていると考えられる。
「粉末状」緑茶には、所謂「抹茶」と「粉末茶」がカウントされているが、その内容は「単価」を参考に推定されたい。
多くの関係者のご努力により、別表のように、驚くほど多くの国に輸出がされているが、世界的な緑茶ブームの中、国ごとに日本茶の位置づけを確立しなければならない。
幸い、日本茶には他国にはない「日本茶文化」があるだけに、単なる嗜好飲料としての普及ではい、独自・独特の普及が可能と考えます。
2020年のご活躍をご期待申し上げます。
●過去の輸出実績データについては、資料一覧ページをご覧ください。